みちしるべ
「年中行事は私たちが生きていくために
必要なみちしるべになります」
国文学者折口信夫先生の言葉です。
季節の変化に富んだ日本には、折々の行事があり、毎年その行事を繰り返し体験することで、心豊かに過ごしていける、と先生は話しています。
特に、お盆は亡くなった人を思い、自分との関わりを考える大切な時間です。お盆にお墓参りをすることは、生きている人の魂を豊かにすることにつながると日本人は考えてきました。年中行事は、しきたりとして伝わっているもので、無駄なもののようにみえるかもしれませんが、その無駄こそが生きていくみちしるべになる、と先生は説いています。来月は、お盆です。
禅源寺ではお施餓鬼を行い、毎年、たくさんの方にお参りして頂いております。暑い時期にはなりますが、生きていくみちしるべとなる大切な行事です