花あかりのような人になりましょう
「花あかりのような人になりましょう。」
龍源寺先住職 松原哲明師の言葉です。この和尚さんは、わが妙心寺派の布教師さんの中でもカリスマ的な存在の方でした。師は、おごりのない慈悲の心を「花あかり」と表現されました。
夜桜を愛でるとき、満開の桜の花が、まわりの闇をほのかに灯してあかるく感じられる、というのが、花あかりです。目を閉じて想像してみるとなんだかフワッとその感じが浮かんできませんか?
そんな柔らかな優しい人があなたの周りにいたとしたら、なんと有り難いことでしょう。
そしてもし、あなたが誰かのそんな人になっていたとしたら、なんて素敵なことでしょう。
「せっかくやってあげたのに」などというおごりのない慈悲の心を持てるよう、心がけたいものですね。秋になる時期に桜の話も・・と思いますが、その頃に花あかりのような人になれていたら、と思いながら書いています。