毎月発行 禅源寺通信

No.32

新年明けましておめでとうございます

語るなく 重きを負ひし 君が肩に

早春の日差し 静かにそそぐ 皇后さま

 

去年の歌会始で皇后美智子さまが詠まれた歌です。皇后さまは、皇太子時代から象徴天皇としてのあるべき姿を模索しながら歩まれた陛下への思いを、歌に詠まれたとのことです。去年の十一月に、縁あって、皇居勤労奉仕に行ってまいりました。天皇・皇后両陛下のお会釈を賜り、感慨ひとしおでした。誰にも優しく暖かなまなざしを向けられるお姿に、「ご退位後は、ごゆっくりお過ごしくださいませ。」と心から願いました。今年は、国としての大きな行事が続き、慌ただしいようですが、「終わりよければすべてよし」といきますように、平成を締めくくれたら、と思います。今年も、どうかよろしくお願いいたします。