毎月発行 禅源寺通信

No.78

足し算の幸福

「自分にないものを数え上げるのではなく、

今あるものを数えて喜ぶ、足し算の幸福を」

 

作家の曽野綾子さんの言葉です。曽野さんは、取材で世界の国々を歩き、いかに日本が恵まれた国であるかを語っています。いっぱいの水すら満足に口にできない国のことを思えば、水も医療も電気も与えられていることを当然と思って暮らすのではなく、今あるものに満足して暮らしていこうと話されています。「あれもない、これもない」と引き算で考えるのではなく、足し算で物事を考えていければおのずと幸福感を得られそうですね。

曽野さんの考え方を知ってから、蛇口をひねれば簡単に、おいしい水が飲めることに、いちいち、感動するようになりました。ちょっとおおげさかもしれませんが、本当に世界を見れば、今の日本は恵まれています。この幸せに感謝して、毎日過ごしていきたいですね。