住職が毎月発行 禅源寺通信

No.05

洗心

「洗心」とは文字通り「心を洗う」ということです。顔や体と同じように自分では気づかないうちに心も汚れます。美しい自然の光景を目にした時、素晴らしい音楽や絵画、そして言葉と出会った時、私達は「心が洗われる」という表現を使います。人間は感動によって心の汚れを洗い流すことが出来るのです。しかし、この「洗い方」は外からの体験によって出来ることです。
日々の生活の中で心の汚れを落とすには、一日の最後、布団に入る前、静かに坐り、姿勢を正し、呼吸を調え、「今日はあんなことをしてしまった、こんなことも思ってしまった、今度からは気を付けよう」と一日の反省時間を持つのです。まず、今日ついてしまった具体的な汚れを認め、明日からはもう二度としないと誓うのです。ただこれだけのことです。すると自然に心は洗われるでしょう。私達は鳥や動物とは違って、自分自身で変わることが出来ます。かけがえのないこの一度きりの人生を満ち足りたものにする為にも「一日一度は静かに坐って身と呼吸と心を調えましょう」。