住職が毎月発行 禅源寺通信

No.03

「鏡の汚れは 心の汚れ」

この言葉は、中学の担任の先生にいつも言われていた言葉です。四十年ほど前、稲沢中学校の木造校舎の階段踊り場に、大きな姿見がかけてありました。その階段掃除が、私のクラスの持ち場でした。たくさんの人が通る場所だったので、特に厳しく「鏡の汚れは心の汚れ」と指導されていました。その時はその先生の言葉の意味は分かっていたつもりでしたが、鏡の掃除はとても手間がかかるので内心、面倒くさいと思っていました。
しかし、今になってみますとその先生が教えたかった本当のところが、わかる気がするのです。檀家さまへ色々な機会をいただいてお参りさせていただくことが多いのですが、一軒とても感心するお宅があります。ご主人様を早くに亡くされ、もう二十年以上一人でお住まいなのですが、いつお参りしても御仏壇はピカピカ、香炉はきれいに掃除され調えられています。まるで昨日御仏壇を購入されたかのようです。何かを綺麗に整えるということは見た目だけではなく、自分の心も整えられていくことにつながると思います。今月は、周りを調えることに努めましょう。