毎月発行 禅源寺通信

No.71

聴き方のコツは「鏡」

聴き方のコツは「鏡」です。

心理カウンセラー衛藤信之さんの言葉です。

家族や友達から辛いことや、困っていることを相談された時、前向きに前向きに、と思って話すと、逆効果になることが多いものです。先生は、相手から、どんどん後ろ向きな言葉を吐き出させてあげることが大切だと話しています。

「体が痛くて」

「いろいろ体が痛くなると心配だよね」

「私はもうダメだわ」

「年を取ってくるとできないことが増えるから落ち込むよね」

悩み事も、呼吸と同じで吐けば、次は吸えます。吐ききってもらいましょう。

秋になると、日の暮れるのが早くなり、夜が長くなります。人間も動物ですから、暗闇は怖いし、不安になります。この時期は、夏の疲れも出やすく、精神的に不安定になりやすいものです。

周りに悩んでいる人がいたら、「鏡」になって話を聴いてあげましょう。