毎月発行 禅源寺通信

No.02

合掌は幸せのポーズ!

お葬式や法事で幼い子どもさんが、親御さんや周りの人をまねて合掌し、ペコリとこうべを垂れている姿は、大変かわいらしく、その子自身が仏さまの化身ようにみえます。私はそんな子どもを見るたびに僧侶としての責任をひしひし感じます。合掌している右手は仏の象徴で、清らかなものや知恵を表します。左手は衆生、つまり、不浄さをもっている自分自身を表します。その両手を合わせることにより、自分自身が仏の心になることを願います。また、何かに対して合掌をすることは、そのものへの深い尊敬や感謝の念を表します。さらに、なにかお願いするときや謝るときにも合掌しますし、ご飯を頂くときにも合掌します。このように合掌は日本人の生活の中に日常的に入り込んでいます。皆さんはお気づきではないかもしれませんが、たいていの方が神社でも二礼二拍手の後、仏教式の合掌をしてお願いしておられます。
どこでも誰に対しても良いのです、合掌をたくさんすると心穏やかになれます。合掌は幸せのポーズなのです。