先人の知恵を大切に
長年つづけられてきたお葬式という形式には先人たちの知恵と思いがこめられている
作家の三浦しをんさんが、祖父のお葬式を経験された時のエッセイです。「お葬式をするまでの準備の段階から、己の感情と正しく向き合うために有効な時が流れていて、せわしなく段取りをすることで、悲しみにくれている時間を忘れさせてくれた」と書かれています。
時代と共に、お葬式も変わってきていますが、亡くなった方への先人たちの知恵と思いは、次世代へ繋いでいかなくてはいけない、と思います。
お葬式の本来の意義は、亡くなった後、僧侶から戒名を頂くことで、仏弟子となり、仏様にお守り頂くことです。そのための儀式がお葬式という形になっています。誰も見たことのないあの世での不安を取り除くための儀式でもあるのです。