毎月発行 禅源寺通信

No.88

迷惑はお互い様

「人は、人に迷惑をかけずには

生きられません。

それでいいではありませんか。」

 

「迷惑をかけ、迷惑をかけられて、お互い様だなと思えばいい。誰も一人では生きられません。」と

本の中では、続きます。著者は、妙心寺派管長だった河野太通老師様です。人に迷惑をかけてはいけないよ、と親や周りから、ずっと教えられてきましたが、歳を取ってくると、そうはいかないことが増えてきます。この本を読んで、なんだかちょっと気が楽になりました。

九十五歳で、まだまだ現役で活躍されている老師様のお言葉ですから、余計に心にしみます。

人間は死ぬまで修行であり死んでからその人間の真価は決まる、とも言われています。迷惑をかけながらもいい人だったと言われるような生き方を心がけていきたいものです。